今回は『胴体の動きについて』です。『体を回す』ことを分解して述べたいと思います。
体を回すことを意識したり、体を回すようにまわりから言われたりしているゴルファーは多いのではないでしょうか。
前回は『腕の動きについて』でした。下記リンクをご一読ください
ゴルフスイングにおいて、胴体の動きを分解すると、主に2つの動きから構成されています。
- 回旋
- 側屈
の2つです。
この2つの動きが融合することで、より良い胴体の動きになります。
胴体の回旋
胴体を水平に回すことです。一般的にゴルフスイングで「体を回す」とはこのイメージを持たれやすいのではないでしょうか。
胴体の側屈
胴体を左右に曲げることです。
側屈が必要な理由
「え?胴体を左右に曲げる必要あるの?」と感じるゴルファーもいるかと思います。
アドレスでは上体が前傾しています。
バックスイングでもフォロースルーでも、胸部と腰部(股関節)の回旋度合いには差があります。
よって、前傾角度をキープしたままスイングすると、バックスイングでは右腰と右肩が、フォロースルーでは左腰と左肩が、アドレス時より引き離されて、胴体の左右の筋肉が伸ばされていることになります。
ということは、胴体が左右へ側屈している要素がある、ということになります。
前傾角度を維持したスイングの為には、この側屈の質が大きく影響します。
胸部、腹部の柔軟性が確保されている必要性
胴体の『回旋』『側屈』とも、胸部、腹部の柔軟性が必要です。
柔軟性がないまま、『回旋』『側屈』をより一層取り入れようとしても、スイングバランスを崩したり腰を痛めてしまいます。
柔軟性に応じて、ストレッチなどを取り入れてみてください。
「柔軟性ないけど、ストレッチなどはしない」というゴルファーは、スイングバランス重視でバックスイングもフォロースルーも極力コンパクトなスイングを心がけてください。
理想的なスイング構築のためには『回旋』『側屈』とも、スイングバランスを崩さない、ということが条件になります。
胴体の動きに着目することで、腕の動きがよりしなやかになりやすくなります。是非、胴体に問いかけながら練習してみてください。
スイングは『胴体の回旋』『胴体の側屈』『肩を支点とした腕の縦の動き』『前腕の回旋』の4つで構成されている
今回の内容『胴体の動き』、前回の内容『腕の動き』をあわせると、『胴体の回旋』『胴体の側屈』『肩を支点とした腕の縦の動き』『前腕の回旋』の4つの動きで構成されています。
細かく上げるとキリがありませんが、大枠で言うとこの4つになります。
★脚の動きについては、胴体の動きが派生して生じる動きとして、省きます。
★今回は体の動きのみに焦点をあてました。前後左右の重心のコントロールもスイング構成要素に加わります★