こんにちは、中性脂肪が少なすぎるという健康診断結果が出た樽谷です。
さて、ヴィクトリアゴルフスクール五反田店では、『ストレッチプラス』という、ストレッチと筋力トレーニング(体幹トレ等)をするカリキュラムがあります。
今回は、3人のパーソナルトレーナーの内の一人、矢田トレーナーにあらためてお話をうかがいましたので、その内容をお伝えしたいと思います。
矢田トレーナー
樽谷:ゴルファーの方々をレッスンしてきてどういった感想をお持ちですか?
矢田:普段、私たちは“一瞬ではなく一生もののカラダ作りを”をテーマに『Drトレーニング』というスタジオでトレーナーとして活動していて、そのスタジオの会員様の中には様々なスポーツ愛好家の方々がいらっしゃいます。ヴィクトリアゴルフスクール五反田店やトレーニングスタジオに来るゴルファーの方々は、他のスポーツ愛好家の方々に比べて、『胸椎の可動域が狭い』『体幹に意識がいきにくい』という特徴があるようです。
樽谷:胸椎というのは、簡単に言うと「肋骨と連結している背骨」という認識でよかったでしょうか。
矢田:はい。
樽谷:胸椎の可動域が狭いとゴルフをする上でどういったエラーが起こりやすいですか?
矢田:スイングにおける体の回旋運動にエラーが起こりやすいですね。腰椎、つまり腰単独で持っている可動域のポテンシャルは「約5度」しかありません。それに対し、胸椎単独で持っている可動域のポテンシャルは「約35度」あります。ということは、普段人が日常生活でも行っている単純な「体を回す」という動作は、胸椎を大いに使って行っています。であるにも関わらず、約35度の可動域を持っている胸椎の能力を活かせないと、スイング中、体を回せず左右に流れてしまったり、人体構造上可動域が狭い腰椎を無理に回そうとして腰痛を引き起こしたりしてしまいます。
樽谷:スイングのエラーももちろん避けたいですが、体にエラーを起こす事は絶対避けたいですよね。「腰を回す」「腰をきる」といった事を意識しているゴルファーがまだ多いので、「腰」より「胸」を意識するゴルファーを増やしたいところです。
さて、ゴルファーは「体幹に意識がいきにくい」という指摘もされましたが、これはどういうことでしょう?
矢田:「体幹」というワードが一般的になってきました。体幹というのは「四肢と頭部以外のすべて」の事を言いますが、その中でも腹筋と背筋がメインになります。そして、その腹筋や背筋といった体幹を使うべき、というところまではわかっていても、体幹を意識することが難しい人もいるということです。何か体幹に刺激を送る動作をしたとしても「体幹を使えているのか使えていないのかが分からない」といった感じです。
樽谷:ゴルフは、これまでアクティブに体を動かすことをあまりしてこなかった、どちらかというと運動が苦手な女性などでも始められて楽しむことができる、という魅力があります。そのような方は「体幹を鍛える」よりも先に「体幹への意識をコントロールする」事ができる状態であるかどうかをチェックする必要がありそうですね。
矢田:そうですね。最初は体幹へ意識がいかなくても、エクササイズやトレーニングは無限にありますので、人それぞれにあったメニューを取り入れれば、体幹への意識をコントロールできて、より質の高い体幹トレーニングができるようになります。
樽谷:その体幹への意識を充実させる為に必要不可欠なのが、「姿勢」ですよね。ゴルフでいうと「アドレス」になります。その「姿勢」「アドレス」が体幹を使える状態になっていないと、どれだけ体幹を使おうと思ってもなかなか使えません。
矢田:はい。たとえば「猫背」でも「反り腰」でも体幹に意識がいきにくくなります。ゴルフなどのスポーツをする上だけでなく、健康的に日常生活を送り続ける為にも、「正しい姿勢」はとても重要です。
普段活動しているスタジオにはダイエット目的の方も多く来ていただいていますが、ダイエットを目的とした場合は、有酸素運動が重要になります。この運動の場合でも、正しい姿勢がとれていないと、効果が薄れてしまうんです。
樽谷:姿勢の重要性を日々痛感しているからこそ矢田トレーナー自身、ゴルフ初心者とは思えないぐらいバランスの良いアドレスをしているわけですね。
矢田:ゴルフはわずかな変化で結果が大きく変わるので奥が深いですね(笑)
おわり