クラブヘッドがカット軌道(アウトサイドイン)なっているゴルファーは多いです。カット軌道になるとボールが左に飛んだり右に曲がったりしやすくなります。カット軌道についての確認は、以下のインスタグラムに投稿した動画をご覧ください。簡単に解説しています。
カット軌道になる理由
基本的にはクラブヘッドをボールに当てる意識が過剰になるとカット軌道になります。ボールの真横からクラブヘッドを当てにいくような直線的なイメージを持ってもカット軌道になりやすくなります。
では、具体的にどういった理由でカット軌道になるのでしょうか。考えられる理由を4つ挙げてみたいと思います。
4つの理由
つま先側重心のアドレス
つま先側重心のアドレスになると、テークバックでクラブヘッドを過剰にインサイド(内側、背中側)に引きやすくなります。
テークバックでインサイドに引くと、バックスイングにかけてアウトサイドへの力が働きそのままインパクトへ向かいやすくなるため、カット軌道になりやすいです。
テークバックでクラブヘッドはややアウトサイドに上がるようにしましょう。ただ、手が体から離れすぎないように注意が必要です。
バックスイングでの左手背屈
左手が背屈するとクラブフェースは開きやすくなります。手の背屈とは甲側に手首を折ることです。左手親指にクラブを乗せこむようにしてクラブを支えようとすると、背屈しやすくなります。カラダがボールと正対したまま、手だけでヒョイとクラブを持ち上げると、背屈しやすくなります。
バックスイングで左手が背屈してフェースが開くと、無理にクラブフェースをスクエアに戻そうとする力が働きやすくなり、それがカット軌道につながる場合があります。
左手は背屈よりも掌屈(手の平側に折る)イメージを持ちましょう。
ダウンスイングでの右腕の力み
ダウンスイングでボールを強くヒットしようとすると、右腕のが力んで右半身が前側(ボール側)につっこんでしまい、カット軌道になりやすくなります。この時、右手の人差し指や親指に過剰な力が入っている場合が多いです。
人差し指と親指は肩や腕の筋肉と連動しているため、強く使うと腕の力みになってしまいます。腕だけではなく背中の筋肉も効果的に使ってクラブを支えるために、中指、薬指、小指の方を主にグリップしましょう。
フォロースルーでの左肘の引け
フォロースルーで左肘が引ける動きは、クラブフェースが開いて右にボールが飛びやすくなる動きです。右に飛ばすまい、と、左(インサイド)に引き込む力が働きやすくなるため、カット軌道になりやすいです。
フォロースルーでは左肘は内側を向くイメージを持ちましょう。
最重要チェックポイントはグリップとアドレス
グリップやアドレスの変化によってクラブヘッドの軌道が変わる場合があります。テークバックが良くなると、ダウンスイングが良くなったりもします。スイング中の各局面はつながっています。グリップを含めたアドレスからフィニッシュまでのつながりを把握しながらより良いスイング構築を目指していきましょう。