こんにちは、今回は樽谷が担当させて頂きます。
さて、今回はウェッジショットでの『スピン』についてです。プロのトーナメントが始まり、TV中継を見てはプロの飛距離だけでなく、グリーン上でバウンドしたボールがギュギュッと『スピン』で止まる、又は『バックスピン』で戻るショットに憧れている方もいるのではないでしょうか。
では、どうしたらスピンをかけられるのでしょうか。
スピンはインパクト時のクラブフェースのロフト角と、クラブヘッドの入射角が大きく影響します。よって『ロフトがあるクラブ(SW)』で『ダウンブロー』に打つ必要があります。そして、『体の回転に同調したフェースターン』も必要になります。
スピンをかけたいけどかからない方の中には、上記のキーワードの中で『ダウンブロー』というワードが最も求めるべき要素のように感じる方が多いのではないでしょうか。しかし、ほとんどの方はご自身が思っている以上に『SWでダウンブロー』に打てています。ではなぜ、スピンがかからないのか。それは『体の回転に同調したフェースターン』が不完全である事が考えられます。インパクトの瞬間から直後にかけてフェースでボールをつかまえきれず、フェースの上をボールがすべってしまっているのです。
スピンをかけたいけどかからない人は『ダウンブロー』よりも『体の回転に同調したフェースターン』を見直してみて下さい。
そして、100ヤード前後程の距離のショットで、グリーン上にバウンドしたボールが止まる、又は戻る『バックスピン』についてですが、バックスピン(カップの1ピン程奥に落ちてそこから戻ってピンに寄っていくような)をかけるにはバックスピン量が12000回転/分以上は必要です(グリーンコンディションによってはこの限りではありません)。この回転数を得るためには技術だけでなく、かなりのパワー(ヘッドスピード)も必要になります。
「ドライバーのヘッドスピードは40ぐらいだけどバックスピンをかけたい」方は、『体の回転に同調したフェースターン』の質を高めつつ、使用ウェッジのスピン性能&ロフト角(角度が大きい程スピンがかかりやすい)と、ボールのスピン性能にこだわることで目標で近づけましょう。「ドライバー のヘッドスピードは50ぐらいあるけどバックスピンがかからない」方は『体の回転に同調したフェースターン』の質を高められると、スピン性能が乏しいウェッジ(フェースの溝が磨耗ている、等)を使っていなければ、スピンがきくようになっていく期待が持てますので、是非取り組んで下さい。もちろんウェッジとボールにもこだわれば、よりスピンがかかるショットが打てる可能性があります。
いずれにせよスピンをかける為に複雑な事をし過ぎないように注意してください。
以上、『ギュギュッ!憧れのスピンをかける』でした。