本日はPGA選手スイングマニアのフジモンがブログを担当します。
PGAの選手は個性豊かな選手が多いのでスイング分析が楽しくなります。
以前のブログでアメリカのリッキーファウラー選手が昨年大幅なスイング改造をし、大活躍をしたというお話しをさせていただきましたが、
今回は具体的にどう変わったのかを、2回に亘って解説していきたいと思います。みなさんも是非参考にして下さい。
以前のリッキーファウラー選手は狙った方向より右にプッシュするミスが多く見られました。
その理由はインパクト直前でクラブがインサイドから遅れて戻ってくるくせがあり、インパクトでフェースがオープンになることで右にプッシュするミスかでていたんですね。
このプッシュのミスをなくすためには、インパクト直前の軌道を修正する必要がありますが、
ではこのミスを改善するために、インパクト前の軌道をもっと外から下ろせば振り遅れのミスが
なくなるとみなさんは考えるのではないでしょうか?
インパクト直前の動きはミスショットの最後の原因であり、原因はいくつも存在し、
ダウンスイングが悪いとなればダウンスイングだけに焦点をあて直そうとしてしまいますが、
これだけでは根本的な解決にはなりません。
一瞬上手く打てたとしても、すぐに元に戻ります。
スイングを根本的に改善するには、ダウンが悪ければ、トップ→バックスイング→テークバック→アドレスという順番で原因を探っていかないといけません。何故そうなるのかを常に考えないといけません。
ダウンが悪い原因はトップが悪いのでは?
トップの位置が悪いのはテークバックがよくないのでは?
ではテークバックが悪い原因は?
そうです、アドレスにあるというわけですね。
結論はアドレスから徹底的に見直さないと根本的解決にはならないんですね。
では、具体的にリッキーファウラー選手のアドレスを解説していきましょう。
このアドレスの二つの写真を見ていただいて違いを見つけられたでしょうか?
まず以前のアドレスではひざを大きく曲げ、おしりが落ちており、重心がかかと寄りにかかっています。
少し猫背になっているため前傾も深く、腕が下がりすぎてハンドダウンにもなっています。
では進化したアドレスを見てみましょう。
以前よりひざが伸び、お尻にはりがでてきて、その分バランスがよい重心配分で、背中にも張りがあり、ハンドアップなポジションにもなりました。
実際比べるとかなりバランスよく、身体を主導としたスムーズに始動ができる雰囲気がありますね。
みなさんも調子が悪くなったとき、コースで当たらなくなったらまずアドレスをしっかり見直してください。
次回はこのアドレスの変化がどうスイングに影響をもたらしたかを解説していきたいと思います。