こんにちは、今回は樽谷が担当します。
「より遠くへボールを飛ばしたい」と望んでいる人は多いと思います。
そして、スライス(左から右に曲がる)回転が直らず「ドロー(右から左に曲がる)回転で飛距離アップしたい」
と望んでいる人も多いと思います。
今回はドローとスライスの違についてお伝えします。
ドローの方が飛距離が出やすいですが、それはドローが飛距離が出るボールの回転という事ではありません。
ドローになるヘッド軌道がダウンブローではなくレベルブローからアッパーブローになりやすく、その結果
『バックスピン量』が抑制される事により飛距離が出るのです。
スライスはヘッド軌道が過度なダウンブローになりやすく、その結果『バックスピン量』が増え、飛距離を
ロスしやすいのです。
逆に言えば、レベルブローからアッパーブローのスライスであれば、飛距離のロスは抑えられるでしょう。
飛ばし屋として有名なバッバワトソン選手はスライスボールが持ち球です。しかし、ドライバー使用時、
ツアープロの平均が0度~2度アッパーブローであるのに対し、バッバワトソン選手は5度~7度のアッパーブロー
です。だからスライスでも飛ぶボールを打てるのです。
がしかし、「だったらスライスのままでいい」と思わず、ドローボールを目指して練習する事をお薦めします。
何故ならスライスの要素をそのままにして、クラブヘッドの入射角だけ修正しようとするのは弊害が大きくなる
可能性があるからです。最終的にフェードやスライスを持ち球にするにしても、まずはドローやフックを打てる
ようになると、飛距離のロスを最小限に抑えたスライスやフェードが打てるようになっていくでしょう。
以上、「スライス回転は飛ばない?」についてお伝えしました。
※バッバ選手のヘッド軌道(入射角)は極端な例です