こんにちは。超が付くほどの偏平足、樽谷です。
寒くなってきましたね。皆様は体調を崩していないでしょうか。
前回、『番手なりの距離の出し方』についてお伝えさせて頂きましたが、番手なりに
距離を出せていてもいなくても、ラウンドする以上、現在の各番手の距離を正確に
把握してプレーしなければ好スコアには繋がりません。
そこで、各番手の距離の把握の仕方に焦点を当てたいと思います。
……と、その前に、まずは今回は『アプローチの距離感の把握の仕方』についてです。
より洗練された距離感を把握する上で大切なのは『キャリー(ボールが着地するまでの距離)と、
ラン(ボールが転がる距離)を分けて考える』事です。
つまり、『ピンまで○○ヤードだからこれぐらいの大きさでスイングする』というイメージ
ではなく、『ピンまで○○ヤード。△△ヤード地点にキャリーさせると丁度良さそうなので
これぐらいの大きさでスイングする』というイメージを沸かせる事です。
何故こうするべきかというと、風がある時などは別として、キャリー距離は普遍であるのに対し、ラ
ンには普遍性が無いからです。
その日その時でグリーンの状況は変化しています。ですので、その都度その都度、ランの度
合いが変わるため、『キャリーとランの比率』は変えて考えなければいけません。
『キャリーとランの比率』は、名門と言われているコースや、カレドニアンゴルフクラブ
にあるような最高水準のアプローチ練習施設でじっくり検証するのが一番効率的ですが、
そういう事が難しい方は、実際のプレー中で経験を積み、一つ一つのアプローチを情報源
にして、距離感を育てていくようにしていきましょう。ピンに寄っても寄らなくても、
『どのぐらいキャリーしてどのぐらいランしたか』を振り返って下さい。
その積み重ねがより洗練された距離感を育むはずです。
「アプローチの苦手意識が強いので、とりあえず2パットでいける距離にオンすれば良い」
といった方は『キャリーとランを合わせた距離感』でも良いかと思いますが、
「90前半から80代、さらには70代のスコアを目指したい」という方は、このように
『より明確な細分化されたイメージ作り』ができると目標に近づくはずです。
最初は『考えてたら訳がわからなくなる。だいたいの感じで打った方が寄る』という状態に
なるかもしれませんが、慣れてくると一連の思考を時間を掛けずに行えるようになります。
是非トライしてみて下さい。
そして補足として、正確な距離の実測についてです。1ヤードは約90cmです。1歩を
90cmにして歩けるようになっておくとより質の高い距離感を築けます。ラウンド中、
できる限り歩測して、打つべき距離を把握しましょう。
電車の1車両が約20m(JR各線のほとんど)ですので約22ヤード。22歩で歩けると
ピッタリということですね。通勤時にさりげなく練習してみて下さい(^.^) 歩き方が不自然な
人がいる……と、周りの人から思われてしまうかもしれませんが……。
次回は各番手の距離感の把握の仕方についてお伝えさせて頂きます。
(今回のアプローチの距離感の把握の仕方がベースになります)
ではまたお目にかかります。