こんにちは、樽谷です。先だってのANAオープンの中継はご覧になりましたか?
石川遼プロが最終日の18番ホールで右林の中から強烈にスライス(左から右に曲げて)させてグリーン手前までボールを運んだショットは圧巻でしたね。
そこで今回は(インテンショナル)スライスボールについて解説したいと思います。
まずは下の動画をご覧ください。
その18番ホールの林の中からのショットです。
後半にスロー映像が流れますので最後までご覧ください。
映像を見ると、ボールが強烈に右に曲がって飛んで行っている事が分かります。
ボールを右に曲げる場合、『フェースを開いて(右に向けて)使う』事が真っ先に考えられるのではないでしょうか。
動画を見てもフォーロースルーでフェースを返さない(左に向かせない)動きが最も印象的にうつる人が多いと思います。
しかし、トップからインパクトにかけての流れを見ると、フェースをターンさせる動きが入っている事がわかります。
目標より左に打ち出されてから右に曲がり、目標方向に着弾するスライスボールを打つ場合、アウトサイドインのヘッド軌道でスイングする必要があります。
そしてさらに、インパクト時、フェースの向きは目標よりも左を向いている必要があるのです。
このようにボールを右に曲げる場合でもフェースをターンさせる、ボールを捕まえる動きが必要です。
フォローでフェースを返さない事ばかりに意識がいってしまうと、トップからインパクトにかけてフェースが開いて(右を向いて)しまいやすくなります。開いてしまうと、アウトサイドインにスイングしてもイメージ通り打ち出し、そこから曲げる事が難しくなります。又、この林の中からの状況のように、曲げるだけでなく弾道の低さも求められる状況では、フェースが開いてしまうとボールが上がってしまうので木の枝や葉に当たる確率が高くなってしまいます。
ストレートに近いボールを打つ為にも、スライスと上手く付き合って行く為にも、意図的にボールを曲げて目標方向にボールを運ぶ為にも、フェースターンの質を上げられるように練習していきましょう。
以上、(インテンショナル)スライスボールについて、でした。